神戸新聞 5/29
朝焼け映す " 天空の鏡 " 香美町の『棚田百選』

 日本の棚田百選にも認定されている兵庫県香美町の「うへ山の棚田」で、朝焼けが水田に映り込む幻想的な光景が現れている。田に水が張られるこの時期の風物詩で、山の中腹に広がる“天空の棚田”には写真愛好家らが詰め掛けている。

 棚田は同町小代区の標高約480メートルに広がる。近年は若手有志グループを中心に農作業を担い、棚田の保全に努めている。

 同町小代観光協会によると、鏡のような水田の光景が見られるのは稲の苗が生育し始める前の6月上旬ごろまで。同協会の小林好事務局長は「初夏は『うへ山』が最も見栄えする。秋はほかの棚田の景観も素晴らしいですよ」と話す。

 同協会TEL0796・97・2250(火曜休み)