『日本大判写真展』2023
第29回『会員』展+第20回『中大判』会友展(旧公募展)
課題作品『花のある風景』 コラボレーション展
本展覧会は、日本大判寫眞家協会が、1995年から毎年開催し、今年度は第29回目の開催を迎えることが出来ました。会員作品の選抜展である 『会員』 展の33点と、本展覧会開催にあたり実施を致しました、中大判カメラで撮った作品の公募にご応募いただいた作品70点の中から、厳正な審査を経て選抜された優秀作品19点で構成される第20回 『中大判』 会友展(旧公募展)との両展を合わせた、総数52点に及ぶ作品を一堂に展開したコラボレーション展です
両展の共通点は、自然景観の保全を念じながらそれぞれの感性を存分に発揮した「美しい自然のランドスケープ」であることです。日本の美しい自然光景を、人工物を避けながら、アートとして写し撮り、作品化することに努めております。これらの作品が時を経て我が国のすばらしい自然光景の歴史的証人となり、自然保護の使命をも果たす一助となることを、会員・会友ともども強く願っております
会員が愛用しておりますカメラは、一番小型の機種でも約ハガキ大のシートフィルム(10.2×12.7cm)を使用しております。展示作品をご覧いただき、お感じになられたと思いますが、昨今主流のデジタルカメラ及び小型のフィルムカメラでは到底得ることの出来ない、精緻で滑らかな美しいグラデーションは、銀塩フィルム+大判カメラならではのもので、
写真表現の極致だ! と言っても過言ではないと自負しております
本作品展を通して、大判カメラを使った銀塩フィルムによる写真表現、そしてデジタルカメラを使った写真表現など、また延いては一段飛躍して賛否両論別れるところの複雑な課題である地球環境対策などについても、改めてじっくりと考えていただける機会とならんことを願っております
今年の課題作品は 『花のある風景』 です。ここでは会員、会友作品を区分けせず展示しております。会友(公募応募者含む)も、中判のみならず、大判カメラを駆使して撮影されたものも多くあり見応え満点となっております。
本展覧会を開催するに当たりまして、すばらしい会場のご提供をいただきました京都市京セラ美術館および関係各位には心より御礼を申し上げます
令和5年3月7日
日本大判写真展協会会長/展覧会実行委員長 田 中 明
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