1995年 大判カメラ(4x5㌅以上の銀塩シートフィルムを使用)による、日本大判寫眞家協会の会員展「彩光写展」として全ての作品を全倍プリント(600x900㍉)で展示する類を見ない展覧会を開催しました。そして、その精緻さ、豊かで滑らかなグラデーションの醸し出す臨場感溢れる作品には、写真愛好家のみならず一般ご来場の方々からも絶賛を戴いて参りました。その様な折、縁あって2004年に「京都市美術館」での展覧会開催の機会を得ることになりました。これを契機に一般公募「中大判公募展」を併設して、新企画『日本大判写真展』としてのリニューアルオープンを迎えました。銀塩フィルムがまだ盛んであった頃は、展覧会場として「東京都美術館」「京都市美術館」「原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館/分館)」「広島県立美術館」「名古屋市博物館」と巡回展示をしてきましたが、周知の如く、デジタル化の予想を超える速さの大きな波に呑まれて、今や銀塩フィルムは凋落の一途を辿って来ております。この様な状況下、大判カメラの素晴らしさ、その魅力に拘る日本大判寫眞家協会会員の熱意、またフィルムカメラ愛好家の方々からのご声援を戴きながら、今もこの写真展は続けられております。
 現在は「京都市美術館」「名古屋市博物館」の館での展示となっております。来る2017展は以前からありました多くのご要望にお応えしまして「モノクロ作品部門」も加えることに致しました。これからもカラーならびに白黒フィルムの静かなブームは永く続いて行くものと確信をしております。

 京都市美術館  名古屋市博物館
下の写真は、 『日本大判写真展』2016  京都市美術館/本館階の展示場スナップ。

下の写真は、『日本大判写真展』2016  名古屋市博物館/3階ギャラリーの展示場スナップ。

両会場から 写真愛好家をはじめ、知人、友人の1年ぶりの再会を喜び合い、
談笑し、鑑賞し・・・・    盛況裏の会場の雰囲気が伝わってきます。

2016展「中大判公募展」グランプリ。三上哲弘さん「夕照天狗岳」  

2015展「中大判公募展」グランプリ。成沢孝司さん「信濃晩秋」
日本大判写真展概要
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