「大判写真展」につきまして

「大判写真展」につきまして

会員諸兄姉の多くはすでにご存知かと思いますが、小生はつい最近「大判写真展」についてのweb記事を目にしました。残念ながらこれが世間様のご評価なのだろうと思います。小生としてはこの写真展の眼目にできるだけ沿っての作品作りをしたいと思いますが、如何せん、1億画素のデジタル写真と(例えば) 4x5のフィルムを現行の200dpiで分解した写真を比べられても、比肩する作品をつくる術を思いつきません。何かが間違っているような気もいたしますが、本音としては大筋でこの記事の投稿者の方と同じ意見です。写真展の内容とその謳い文句に大きな齟齬が出てしまい、その部分を衝いた web記事が堂々と公開されているという事実は無視できないようにも思います。この件に関しては、以前からそのように考えておりましたが、グランプリだの特選だのとコンペ的な要素を持ち込むのなら、せめて、デジタルもフィルムもある同一の基準で比べている、と来場者や鑑賞者の方々へアピール出来るようなルールにしたほうがよいと考えます。例えば、「写真の大きさは全て全倍」、「課題に準じた作品に限る」、「スキャニングも大判フィルムの場合は400dpiで分解する」 等。もしこのようにしたとすれば、費用もかなり増額するでしょうし、参加者数の増減も考えられるでしょう。しかし、その上でフィルム写真の愛好家の皆様に信を問うような形の写真展にする方が、この記事で指摘されているような事態を少しは解消できるのではないでしょうか。このままでは協会そのものの存続が危ういと思います。もう出来る事が限られているのも明白でしょう。せめて最後まで真っ当な方向を目指して、協会の方針を上記のように修正をしていただけますよう提案させて頂きたいと思います。 

日本大判寫眞家協会会員 末田能久

 Web 記事

https://kiyanojina.exblog.jp/33288734/